北欧家具と伝統

言葉として“モダン”といった際は、おっしゃるように今この時代をさす現代・近代ということなのですが、芸術や構築などで、“モダン”と言った際、19世紀末から20世紀にかけての一時代をさします。
産業革命以降、工業製品が作られ出して、社会の基盤が一変した後に起こった、芸術の総称のような感じでしょうか。
これまでの、伝統的な芸術から抜け出たものたちです。
その当時、現代(モダン)だったからというのもありますが、古い伝統様式に対決して言われた言葉です。
ピカソもマネもロートレックもモダンアートです。

なので、本来の言葉としてはありえない、ポスト・モダン(現代の後・・・って、ホントなら未来のはずですが)という、芸術や構築カテゴリがあったりします。

モダン北欧家具と言った際、伝統的・クラシックな職人の手によって作られた・・・といったものではなく、工業製品として量産が応需になった時代に考えられたシンプルなものや、スチールなど現代的素材を使ったものなどでしょうか。
この際の工業製品というのは、今のような超沢山生産のためのというわけではなく、これまでの手工業に対しての工業製品という定義です。

モダンファニチャーとは、現代の我々が生活する上に必要とされる北欧家具のことを指すのではないでしょうか。

日が沈んだら、明かりを灯したり、食ことをのせるものだったりと生活のベースを築くものだと思います。

80年代に、流行したこの言葉は記憶力のないクリエーターにとって、一般人を煙に巻く格好の材料になりました。奇をてらったもの、使いづらいもの、すぐに壊れてしまうもの、往時の作品の焼き直し。と指摘があっても「あなたの五感がふるいのです。これは、モダンなものだから、こうなるのです」というような行を続けられていたと思います。

見た目だけのインパクトがある北欧家具は、モダンファニチャーである応需性が低い。そうゆう北欧家具を大手北欧家具製造業はこぞって、「モダン」という言葉で、お茶を濁しているのです。見た目がスタイリッシュで、モダンだと呼べるのは、厳密に考えられた、コンセプトに基づき、それを実践した上での成績の形がそうなったものだけです。分かりやす例で言えば、機能美の極限である、フェラーリF50とかはそうゆうことです。

例えば、ソファ。クッションの陰干しだったり、ファブリックの張り替えだったりと適度な手入れを怠らなければ、父親、娘、孫と3世代、受け継がれるもの、時代を経てさらに、さらに違う魅力もでてくようなものが、今、モダンファニチャーといえると思います。

2010年07月16日 |

カテゴリ:北欧家具


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